2012年02月28日

本日の論文

今日はまず,Systems Research and Behavioral Scienceの2012年2月号から。このジャーナルには,前から投稿しようと思っていて,論文もほとんど書いているのですが,最後の仕上げが面倒で,ずっと棚上げになっています。

Operational Closure and Self-Reference: On the Logic of Organizational Change
作動的閉鎖性と自己言及性。オートポイエーシスのキーワードですね。質的・量的の両方というところも構成主義的です。

続いて,Psychological Scienceから。

Military Training and Personality Trait Development:
Does the Military Make the Man, or Does the Man Make the Military?

軍隊で訓練を受けた人は,表情フィードバックの操作に反応しにくいという研究もかつてありましたが,パーソナリティも変わりますか。軍隊のトレーニングが長期にわたってパーソナリティに影響するというのは,何となく納得できますが,Agreeablenessが低くなるというのは少しびっくりです。Agreeablenessは,協調性,調和性などと訳されていますが,協力するとか,他の人とうまくやっていくというのは,軍隊で求められる要件ではないかと思うからです。ですが,実はこの因子には,気が長い,温和な,怒りっぽくないといった項目が多くあるので,それを考えると,うなずけます。米軍の訓練では,Kill, kill, killと言いながら,ひらすら殺すことを徹底的に訓練するので,軍隊的には,気が長くて温和だと困るということなのでしょう。

話題がすっかり暗くなってしまったので,次回は,平和心理学の雑誌からピックアップしたいところですが,あまりよい論文を見かけません。
ラベル:論文
posted by Dr. Sugamura at 12:33| 大阪 ☀| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

本日の論文

登録している雑誌の目次が頻繁にメールで届きますが,どんどん溜まっていくので,備忘録的に,面白そうなものはブログにアップしておくことにしました。

まずは,Psychoneuroendocrinologyの2012年4月号から。
- Effects of intranasal oxytocin and vasopressin on cooperative behavior and associated brain activity in men
- Intranasal oxytocin enhances emotion recognition from dynamic facial expressions and leaves eye-gaze unaffected
- Low CSF oxytocin reflects high intent in suicide attempters
- Effects of intranasal oxytocin on social anxiety in males with fragile X syndrome
オキシトシン流行っていますね。

続いて,International Journal of Psychophysiologyの2012年2月号から。
- Agency, gait and self-consciousness
- Predicting the future: From implicit learning to consolidation
- Anticipating the future: Automatic prediction failures in schizophrenia
構成主義のキーワードばかりです。

続いては,American PsychologistのOnline First Publicatiionsから。
- Intelligence: New findings and theoretical developments
ニスベットはこんなこともやってたんですか。これは勉強になりそうです。

続いて,JPSPのOFPから。
- Cultural differences in self- and other-evaluations and well-being: A study of European and Asian Canadians
ある程度,予測つきますが,おもしろい結果ですね。

- The dark side of creativity: Original thinkers can be more dishonest
おもしろい「ネガティブ・スピン」(ポジティブなものがもつネガティブな側面に着目するという構成主義の用語)ですね。

- Culture and the body: East–west differences in visceral perception
これは早く読みたいです。
ラベル:論文
posted by Dr. Sugamura at 00:53| 大阪 ☁| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月31日

視覚情報と聴覚情報の交互作用

人間は視覚情報が優位だとよく言われますが,視覚情報が聴覚情報によってかなりを受ける場合もあります。
たとえば・・・

オリジナル


聴覚情報変更後


臨床的にも,リフレーミングなどに使えそうな気がします。
posted by Dr. Sugamura at 19:58| 大阪 ☀| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする