2012年03月02日

本日の論文

今日の論文ピックアップは,Emotionから。これはAPAの比較的新しい雑誌で,私も創刊時は講読していました。APAでは,感情関連の内容は,それまでは多くがJPSPなどに掲載されていたのですが,Emotionでは感情が独立したテーマとして扱われます。社会的な次元とはあまり関係のない感情研究もあるので,APAは,Journalだけにとどまらず,Divisionも作った方がよいと思います。

FACSGen 2.0 animation software: Generating three-dimensional FACS-valid facial expressions for emotion research
表情認知の研究は,長いこと,2次元の静止画でやっていましたが,最近,モーフィングが出てきて,次は3次元だろうと思っていたら,もう出ましたね。FACSのほうが,JACFEEよりも有名ですが,JACFEEは日本人の画像もあるので,むしろ,JACFEEの3次元版がほしいです。

Mindfulness and mind-wandering: Finding convergence through opposing constructs
内容は,そりゃそうだろう,という感じですが,介入研究までやるところはさすがですね。

Emotion expression in body action and posture
上のFACSは,Facial Action Coding Systemですが,これはBody Action and Posture Coding Systemです。私ならふざけて,BACSとかPoCSとか,言いそうなところですが,彼らはBAP coding systemと呼んでいます。この手の古典的実験研究として,William Jamesの実験があります(Jamesの死後の1932年に別の人がJamesの名前で論文にしています)。

Toward a phenomenology of feelings
Wundtの感情の3次元説などが古典的研究になるのでしょうが,フォーカシングなどの臨床にも関係しそうな議論っぽいですね。身体感覚の話もあるので,ちゃんと読んでおきたいです。

Emotion words shape emotion percepts
この手の研究も,最近はembodied cognitionの文脈で多いですね。こういうのは,それほどembodiedではないと思うのですが。
ラベル:論文
posted by Dr. Sugamura at 00:32| 大阪 ☁| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする