2012年02月28日

本日の論文

今日はまず,Systems Research and Behavioral Scienceの2012年2月号から。このジャーナルには,前から投稿しようと思っていて,論文もほとんど書いているのですが,最後の仕上げが面倒で,ずっと棚上げになっています。

Operational Closure and Self-Reference: On the Logic of Organizational Change
作動的閉鎖性と自己言及性。オートポイエーシスのキーワードですね。質的・量的の両方というところも構成主義的です。

続いて,Psychological Scienceから。

Military Training and Personality Trait Development:
Does the Military Make the Man, or Does the Man Make the Military?

軍隊で訓練を受けた人は,表情フィードバックの操作に反応しにくいという研究もかつてありましたが,パーソナリティも変わりますか。軍隊のトレーニングが長期にわたってパーソナリティに影響するというのは,何となく納得できますが,Agreeablenessが低くなるというのは少しびっくりです。Agreeablenessは,協調性,調和性などと訳されていますが,協力するとか,他の人とうまくやっていくというのは,軍隊で求められる要件ではないかと思うからです。ですが,実はこの因子には,気が長い,温和な,怒りっぽくないといった項目が多くあるので,それを考えると,うなずけます。米軍の訓練では,Kill, kill, killと言いながら,ひらすら殺すことを徹底的に訓練するので,軍隊的には,気が長くて温和だと困るということなのでしょう。

話題がすっかり暗くなってしまったので,次回は,平和心理学の雑誌からピックアップしたいところですが,あまりよい論文を見かけません。
ラベル:論文
posted by Dr. Sugamura at 12:33| 大阪 ☀| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする